回顧:レビュー『紺碧の艦隊』架空戦記のパイオニア [小説・アニメ・ゲーム・ミリタリー]
| 架空戦記のパイオニア
『紺碧の艦隊』は荒巻義雄原作の戦記シミュレーション小説ですが、マンガ・アニメ・ゲームといったメディアにも展開されていったヒット作です。
本作品ヒットを契機に同様の戦記シミュレーション小説が多く出版され、『架空戦記ブーム』と呼ばれる現象を巻き起こしました。
架空戦記は「もしあの時〇〇だったら」という歴史IFの荒唐無稽な話ですが、史実がベースにあってのIFですから、史実を学ぶ一つの手段でもあると思っています。
私がはじめてこの作品を読んだのは、もう25年も前になります。
当時は、まさか自分がこの作品のゲームをプロデュースするとは思ってもみませんでしたが・・・
| 悲劇の歴史は繰り返すのか?
悲劇的な敗戦を迎えた昭和20年8月15日より遡ること2年と4ヵ月。ブーゲンビル島上空で敵機の奇襲を受けて戦死したた連合艦隊司令長官山本五十六は、38年前の『後世(ごぜ)世界』と呼ばれるパラレルワールドに、高野五十六として転生します。
後世(ごぜ)においても前世同様に歴史の歯車は回り、日本は悲劇的な戦争へと歩みを進めて行く中、高野は彼同様に前世の記憶を持ちながら転生した精鋭たちを集めて『紺碧会』を結成、来るべき戦争に備えていきます。
「あの悲劇的をくり返してはならない!」
| そして歴史は変わる
高野は志を同じにする陸軍中将の大高弥三郎と会合を重ね、綿密なクーデター計画を練り上げ、開戦の直前に行動を起こします。
頑迷な軍主導部から政権を奪取したのち、速やかに日・独・伊三国同盟を破棄。
しかし期限までに米国からの回答はなく、ここに真の意味でのアジア解放のための開戦を迎える事となります。
| メタ情報によるチート日本軍
そして、潜水艦決戦構想という全く新しい戦略の元、超潜水艦隊『紺碧艦隊』が誕生します。
紺碧艦隊の他にも電子作戦機、超大型飛行艇、国産ジェット戦闘機、海底要塞、超戦艦…等々、話が進むたびに続々と登場する奇想天外な兵器が本作の魅力のひとつです。
| 核兵器完成の阻止
日本軍は奇想天外兵器によるロス・アラモス研究施設(原爆研究所)の奇襲をはじめ、あらゆる手段を使って核兵器の開発を阻止していきます。
| 米英との講和、そして対独戦へ
後世(ごぜ)におけるドイツ帝国は前世とは比較にならないほど強大な軍事力・科学力を誇り、世界制覇の野望を抱いてその牙をむきます。
対独戦が激化する中、後世日本は緻密な戦略や外交を通じて、ついに米国との講和を成し遂げます。
| ゲーム:紺碧の艦隊×旭日の艦隊
残念ながら2018年3月30日にサービス終了となりましたが、ロンチから約6年半という長寿サービスとなりました。
本ゲームは他のソーシャルゲームとは異なり、原作にちなんで『転生』というシステムを導入しました。
一定期間をもってゲーム(シナリオ進行)が終了し、また最初から開始するというシステムなのですが、これは後からゲームを始めたプレイヤーに「出遅れ感」を感じさせないための工夫です。
手持ちのユニットは温存されるので、『転生』ごとに違った艦隊を組んで楽しめるのもポイントです。
『転生』システムの導入により、ソーシャルゲームであるにもかかわらずエンディングがあるのも特徴のひとつでした。
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・・・いかがでしたか?
今回は少し取り留めもなく書いてしまいましたが、『紺碧の艦隊』や他の架空戦記に興味をもって頂けたら嬉しいです。
| 交流会二参加セヨ
こちらの「紺碧会(英語)」「青風会(日本語)」も小説に負けず劣らぬ精鋭たちが参加していますよ!
是非ご参加ください!