紺碧ブログ

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LOVE文房具:万年筆への扉を開いた『ラミー・サファリ』について振り返る [ラミー、万年筆]

今回はドイツの文具メーカー ラミー(LAMY)社から販売されている人気の万年筆『サファリ』についてレビューしたいと思います。

扱いやすい万年筆のエントリーモデル

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私がサファリが出会ったのは、もう15年も前になります。
サファリのおかげて万年筆という筆記具を初めて体験し、万年筆の楽しさを教えてもらいました。(今使っているものは2本目のサファリです。)
 
そしてそれは『インクの沼』と呼ばれる底なし沼に続く道への序曲でもあったわけですが…
 
サファリは万年筆の中では比較的リーズナブルで、所謂エントリーモデルと呼ばれるカテゴリーに属しています。
他のメーカーでは、ペリカンの『ペリカーノジュニア』、パイロットの『カクノ』、プラチナ万年筆の『プレジール』などがライバルモデルになるでしょうか。
サファリ以外はどれも1000円前後ですが、サファリ万年筆は3000円程度の価格帯です。
 

ラミーならではの独特なデザイン

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やはり目を引くのはデザインですね。
ラミー社製の筆記具はユニークなデザインのものが多いです。
代表的な筆記具としては『LAMY 2000』や『スウィフト』『ティポ』『スクリブル』などのラインナップがあり、大変人気があります。

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中でも『サファリ』はエントリーモデルとして日本でも多くのユーザーに愛されているモデルで、ペンシル(シャープペン)・ボールペン・万年筆の3タイプで展開されています。
 
全モデル共通で目を引く大きなワイヤークリップと特徴的な三角形のグリップというデザイン的な特徴を持っています。

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この特徴的な三角形のグリップは、指を自然と正しい筆記ポジションへと誘います。
そのためサファリは長時間の筆記でも疲れを感じません。
 
サファリはカラーバリエーションも豊富です。
ファンの中には様々な色のサファリをコレクションしている方もいますね。

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サファリのボディは樹脂で作られていますが、アルミで作られた上級モデルの『アルスター』というものもあります。

万年筆の楽しさを教えてくれるサファリ

さて、ペンシルやボールペンなどのバリエーションもあるサファリですが、私は万年筆モデルが好きです。
 
サファリのニブ(万年筆のペン先)はスチールですが、適度なしなりがあるので、あまりカリカリした筆記感ではありません。
金ペンほどのしなやかさは無いものの、他のスチールニブの万年筆に比べると軽い筆記感です。
(私の持っているプラチナ万年筆センチュリー#3776は金ペンですが、こちらはサファリよりカリカリした筆記感です。)
 
万年筆を使ったことが無い人が使えば、その滑らかな筆記感に驚くはずです。
ほとんど筆圧をかけることなく筆記を楽しむ。これが『万年筆』なんです!
 
さらにサファリには別売のコンバーターも用意されています。

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サファリ用のカートリッジインクは数色しか用意されていませんが、コンバーターを使うことで様々なインクを使うことができるようになるのです。
これはラミー社以外のインクも使うことが可能ということを意味します。
 
私が現在使っている赤いボディのサファリは当然コンバーターを着けてますし、インクもパイロットの色彩雫『冬柿』を入れています。
ラミーのカートリッジインクは、ちょっとピンクが強すぎて個人的にはイマイチ好きになれなかったのですが、『冬柿』は落ち着いた少しオレンジがかった赤で、なんとも良い色なのですよ…
サファリにはボディが透明なスケルトンモデルというものもあります。
ケルトンモデルにコンバーターをつけて好きな色のインクを吸い上げると、ボディ越しにインクの色が楽しめるので、このモデルは大変人気です!!
 

ニブの種類について知っておこう

万年筆のペン先は『ニブ』といいます。
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メーカーによって若干の違いがありますが、筆記の太さは下記のように規定されており、ニブに表記されています。
  • EF:EXTRA FINE (極細字)
  • F  :FINE (細字)
  • M :MIDIUM (中字)
  • B :BROAD(太字)
ラミーを含む舶来ものの万年筆は、国産のものより字が太くなる傾向があります。
例えば、私のサファリは”EF”ですが、プラチナ万年筆センチュリー#3776の”F”より太字です。
海外製の万年筆はインクフロー(インクが出る量)が良いので、国産と比べて太字になる傾向があるようです。

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サファリ(EF)とセンチュリー#3776(F)の文字の太さ比較
※字が下手なのはご容赦ください。

 

インクの沼に注意!!

万年筆を使い始めると、ボトルインクを使いたくなります。
世の中にはたくさんの魅力的なインクがあるので、きっと目移りすることでしょう。
 
例えば同じ『青』でもメーカーやシリーズによって微妙に異なり、自分好みの『青』を探し出す旅が始まってしまいます。
 
 
■参考:ボトルインク色見本(ごく一部)
パイロット 色彩雫 シリーズ

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ペリカン エーデルシュタイン シリーズ
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◎プラチナ万年筆 古典インク シリーズ

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このことを俗に『インクの沼』といいます。
『インクの沼』は底なし沼なので、ハマりすぎにはくれぐれもご注意ください。
 
 
いかがでしたか?
今回は万年筆のエントリーモデル『サファリ』をレビューしてみました。
ライバルのパイロット『カクノ』やペリカンペリカーノジュニア』なんかも大変人気です。
プラチナ万年筆はなんと300円の格安万年筆『プレピー』シリーズを展開して大ヒットしています。
さらに我が愛しのダイソーには100円で買える万年筆まであるのです!
 
このようなエントリーモデルから万年筆を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
 
■エントリーモデル万年筆 紹介
ペリカン 万年筆 A ターコイズ ペリカーノJr 正規輸入品

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  • 出版社/メーカー: Pelikan
  • メディア: オフィス用品

 

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