レビュー：スペースオペラの金字塔！『銀河英雄伝説』 [小説・アニメ・ゲーム]

今回はスペースオペラの金字塔的作品『銀河英雄伝説』についてレビューしたいと思います。

 

「好きな作品（小説・アニメ）は何ですか？」と問われたら、私が筆頭に挙げるのは『銀河英雄伝説』です。

小説は勿論、アニメ版（旧作）は何度も観返し、ついには英語の翻訳版まで通読している程この作品は大好きです。

 

好きが高じて『銀河英雄伝説～銀河帝国編～』『銀河英雄伝説～自由惑星同盟編～』という２つのソーシャルゲームをプロデュースしました。

銀河英雄伝説とは

◎原作小説

銀河英雄伝説は田中芳樹原作のSF小説で、原作の累計発行部数は1500万部を超える大ベストセラーとなっています。

初版の第一作目は1982年に刊行されており、35年以上の長きに渡り愛されている作品です。

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

◎アニメ

原作は長編小説ですが、外伝も含めて、ほぼ全ての作品は劇場アニメ及びOVA（旧作）としてアニメ化されています。
2018年には新作アニメ『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』として復刻されており、2019年に劇場公開も予定されています。

◎マンガ

道原かつみ・鴨下幸久・藤崎竜の作画により、原作の一部が漫画化されています。

銀河英雄伝説 1 (ヤングジャンプコミックス)

◎舞台

舞台にも展開されており、多くの舞台劇ファンにも支持を受けています。

◎ゲーム

（画面はバンダイナムコエンターテインメントのPCゲーム版『銀河英雄伝説』）

銀河英雄伝説はたびたびゲーム化もされています。

そのうちの一つが拙作の『銀河英雄伝説～銀河帝国編～』『銀河英雄伝説～自由惑星同盟編～』というソーシャルゲームになります。

作品概要

遠未来の銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーのふたりを軸に描くスペースオペラ。

対立する陣営のイデオロギー、人物像、権謀術数、歴史、人物模様などの群像劇の流れを前面に出し、「後世の歴史家」の観点から叙述することで、架空の歴史小説のような体裁をとっている。

作者はのちに架空の歴史小説『アルスラーン戦記』を発表することになるが、この『銀河英雄伝説』においても、作者の歴史・文学の知識は色濃く反映されており、中国史をはじめとする歴史上のエピソードがしばしば顔をのぞかせている。

---Wikipediaより引用

専制政治体制を取る『銀河帝国』と民主主義の『自由惑星同盟』は銀河の覇権をめぐって長い間対立し戦争を繰り返している中、それぞれの陣営にラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーのふたりの英雄が登場します。

彼らの活躍により停滞していた歴史の歯車は大きく動いくことになります。

作品の魅力

この作品は、よくあるSF物の未知のテクノロジーや兵器などを楽しむ作品とは異なり、イデオロギーや信念、価値観のぶつかり合いなどのドラマが中心で、遠い未来の話となってはいますが、現代の社会的問題を比喩的に表現しているところに魅力があります。

この作品では、専制主義は絶対悪ではなく、また、民主主義も絶対善として描かれはていません。
腐敗した衆愚政治に堕ちた民主政治が引き起こす問題や優れた統治者の元にある専制政治の利点など、戦後タブー視されていた社会的価値観にも触れているのが魅力の一つです。

また、登場人物が実に素晴らしいく描かれています。
個々のキャラクターは、各々の明確な価値観や信念を持っており、ラインハルトやヤン以外のキャラクターも実に生き生きと描かれているのが魅力です。

アニメ

◎旧作（劇場版・OVA）

前述したように原作の本伝と外伝のほぼ全てが劇場アニメとOVAとして映像化されています。

旧作アニメは1988～2000年にかけて劇場公開アニメ3作、OVA本伝（全110話）、外伝（全52話）が随時公開・リリースされました。

長編アニメですが、制作された年代を考慮すると非常にクオリティが高く、作画も演出も素晴らしいです。

BGMにはクラシック音楽を起用しており、音楽も作品の個性を引き立てています。

 

また、本作は『銀河声優伝説』と評されるほど著名な声優が登場キャラクターを演じ、作品の魅力に華を添えています。

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◎ 銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE

2018年にテレビシリーズとして放映されたリニューアル版のアニメです。
最新のCGを使った映像表現は流石新作アニメといった感じです。
ただ、旧作ファンの私には、話の展開がやや急すぎて、端折りすぎ、飛ばしすぎのような印象も受けます。
展開が早いのでキャラクター一人一人の個性に十分リーチできてない印象で、少し残念です。

◎トレーラー動画

2019年からはテレビシリーズではなく劇場版でシリーズ展開するとのことですが、どう評価されるか刮目したい見たいとと思っています。

銀河英雄伝説 Die Neue These第1巻(完全数量限定生産) [Blu-ray]

ゲーム

銀河英雄伝説はビデオゲームとしても度々登場しています。

銀河英雄伝説 (ゲーム) - Wikipedia

ゲーム化された作品の中で、拙作のソーシャルゲームを少し紹介させて下さい。

ソーシャルゲームの銀河英伝説シリーズは、2012年3月よりGREE・Mobage向けにダーツライブゲームズのブランドでリリースされました。

ダーツライブゲームズの事業撤退に伴い、以降運営を株式会社アルグラフに移管。

約5年間の運営が続けられましたが2017年2月28日サービス終了となっています。

 

本ゲームは、先にリリースされた『紺碧の艦隊×旭日の艦隊』のシステムを継承し、リーダとなる提督と艦隊ユニットというデッキを組んで、シナリオやバトルを行うゲームとなっています。

また、一定期間をもってゲーム（シナリオ進行）が終了し、また最初から開始するというシステムを採用。 これは後からゲームを始めたプレイヤーに”出遅れ感”を感じさせないための工夫です。

手持ちのユニットは温存されるので、『終戦⇒再スタート』ごとに違った艦隊を組んで楽しめるのもポイントです。

『終戦』システムの導入により、ソーシャルゲームであるにもかかわらずエンディングがあるのも特徴のひとつです。

また本作は、『銀河帝国編』と『自由惑星同盟編』という２つのゲームが配信されましたが、この2つのゲームを両陣営とみなしてイベントバトルを行う試みも実施しました。

フリート・コレクション

ソーシャルゲーム「銀河英雄伝説」シリーズをプロデュースしていた時にらいとすたっふ様から頂いたフリート・コレクションを披露します。

私の宝物です。

銀河英雄伝説 フリート・ファイル・コレクションVol.01R

今回のレビューはいかがでしたか？

銀河英雄伝説は個人的に大好きな作品ですので、このレビューで少しでも魅力が伝われば嬉しいです。

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