紺碧ブログ

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ゲーム回顧:早すぎたマーベルゲーム『キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ』を振り返る [ゲーム・コミックス・映画]

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今回はマーベルコミックの人気シリーズ『アベンジャーズ(AVENGERS)』のゲームをレビューしたいと思います。
キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ(CAPTAIN AMERIA AND THE AVENGERS)』は、1991年に今は無きデータイーストからリリースされたアーケードゲームです。
これを書いている時点で、もう27年も昔ですね。
当時、私はプログラマとしてこのゲームの開発に参加し、主に敵キャラのロジックやアクションを制作していました。

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アベンジャーズ』はマーベルコミックスの人気ヒーローたちが組織するヒーローチームです。
キャプテン・アメリカアイアンマンなどアベンジャーズを構成するヒーローたちは、各々単体のコミックスヒーローとして人気を博していましたが、1963年に「それぞれ違う能力を持ったヒーローたちが協力して戦う」というコンセプトのもとにチームとして結成され、以後、マーベルの代表格の人気コミックスとして知られるようになります。
 
コミックスとしての歴史は長いのですが、多くの日本人が知るようになったのは、2008年に『アイアンマン』がハリウッド映画として制作てからでしょう。
アイアンマン』のヒット以降、マーベルヒーローは日本でも大人気となり、今ではハリウッドの看板アクション映画として続々とマーベルヒーローが映画化されるようになりました。
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「マーベル・コミック」の『アベンジャーズ』の実写映画化作品の一部。

---Wikipediaより引用
今でこそ日本でも知名度の高いアベンジャーズですが、1991年当時は日本ではほぼ知られておらず、 一部のアメコミファンのみが知る…そんな状況下にあったわけです。

1991年のビデオゲーム事情

ここで当時のビデオゲームアーケードゲーム)の事情を少し振り返ってみたいと思います。
スペースインベーダーから始まったシューティングゲームは、80年代にゼビウスグラディウスのようなスクロールシューティングゲームとして確立され、80年代後半にはTATSUJIN東亜プラン)やダライアスタイトー)などの不朽の名作もリリースされ、成熟期に入っていきました。
 
また、新しいジャンルとしてベルトスクロールアクションと呼ばれる格闘アクションを主体とした横スクロールゲームが登場するようになります。
このジャンルの火付け役となったのは、おそらく1989年に登場したカプコンの『ファイナルファイト』でしょう。

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ベルトスクロールアクション 概要

斜め上方から見下ろしたゲームフィールド上で敵キャラクターと戦う。プレイヤーは開始時に選択したキャラクターを操作して前方に進んでいき、次々と現れる敵を倒しながらゲームクリアを目指す。

基本的な流れとしては、

  1. プレイヤーが前方に進んでいると敵が登場し、画面のスクロールが固定されてそれ以上先に進めなくなる。
  2. 先に進むには、その状態から規定数の敵を倒す、もしくは敵を全滅させることが必要になる。
  3. 条件を満たすとフィールドのスクロールが可能となり、再び先に進んでいくと新しい敵が現れる。
  4. このパターンを繰り返し、ボスが待つ目的地方向へと進行する。フィールドをベルト(帯)に見立てると、横に長いベルトをひたすら横方向にスクロールさせながら、ゲームを進行させていくということになる。

---Wikipediaより引用

 
 『ファイナルファイト』の登場の前後、ゲームメーカー各社は競ってベルトスクロールアクションのゲームをリリースしていきます。
 
ダブルドラゴン』(テクノスジャパン)、『ゴールデンアックス』(セガ)、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』(コナミ)、『キャプテン・コマンドー』(カプコン)などのタイトルが人気を博していました。
 
そんな時代、データイーストも『ロボコップ』などのベルトスクロールアクションをリリース。

(ちなみに私はこちらの作品の制作にも関わっておりました。)

 

そして、マーベルコミックスからゲーム化の権利を得て、1991年に『キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ(CAPTAIN AMERIA AND THE AVENGERS)』が登場しました。

CAPTAIN AMERICA AND THE AVENGERS

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前置きが長くなりましたので、このあとは本作について紹介したいと思います。
先述したように、当時、日本ではマーベルヒーローの知名度が低く、日本市場ではあまり出回らなかったレアなゲームとなってしまった本作。
一方、アメリカでは大変人気を博し、全米で2万枚の基盤が出回りました。
よって、このゲームは日本よりアメリカでの知名度の方が圧倒的に高いです!
 
実は91〜92年にかけては、マーベルコミック原作ゲームのリリースラッシュで、コナミから『X-MEN』、セガから『スパイダーマン』がリリースされました。
いずれもベルトスクロールアクションで、もろかぶりのライバルゲームでした(汗
 
◎ゲーム概要
本作はベルトスクロールアクションですが、一部スクロールシューティングのシーンも用意されています。
 
プレイヤーキャラはアベンジャーズのヒーローから『キャプテン・アメリカ』『アイアンマン』『ビジョン』『ホークアイ』が用意され、任意のキャラクターを選んでプレイすることができます。

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また、当時流行っていた最大4人同時プレイできるアップライト筐体に対応しており、1人〜4人で遊ぶことが可能です。
この4キャラ以外にも、つい最近映画で登場したワスプクイックシルバーなんかもチョイ役で出てきます。
 

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アクションはキャラクターの個性を活かし、キャプテン・アメリカは盾を投げたり、盾を構えて突撃したりすることができ、アイアンマンは空中に対空してビームで攻撃できます。
ビジョンは体を透明化て敵の攻撃をすり抜けさせることが可能。
ホークアイは弓矢による素早い遠距離攻撃を行うことができます。
また、キャラクターは物や敵を掴んだり、投げつけたりすることもできます。
 
コミックスの雰囲気に近づけるため背景は手書きで制作。
手書きをそのままゲーム背景の持ってきたのは、当時としては斬新な試みでした。
 
ヴィラン(Villain):敵
敵キャラもマーベルコミックでお馴染みのヴィランが登場します。
その中で映画化されたものを取り上げると…
・マンダリン(アイアンマン3に登場)
・クロスボーンズ(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカに登場)
・レッドスカル(キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーに登場)
・センチネル(X-MEN: フューチャー&パストに登場)
などが登場。
敵キャラ担当の私としては、コイツらの方に愛着を感じています。
当時は映画に出てくるなんて夢にも思わなかったですが…
 
◎シューティング ステージ
このゲームのメインはベルトスクロールアクションですが、スパイス的にシューティングステージも用意されています。
センチネルのような巨大ボスとのバトルもあります。

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キャプテンの盾がたくさんあるのはご愛嬌…

 
 ◎ゲーム動画
最後にプレイ動画をどうぞ。

これからのアベンジャーズ

今年(2018年)公開された最新作(アベンジャーズ インフィニティ・ウォー)で3作目となるハリウッド映画版のアベンジャーズ

所属ヒーロー毎の映画を含めると10タイトルは有に超えます。

そして来年(2019年)にはシリーズ4作目も公開されるとのことで、まだまだ人気に陰りが見えません。

毎作毎作つい観てしまう…私もマーベル戦略にすっかりハマってます。

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